過去日記を見てたら

僅か数年前にもかかわらず、「俺、若いなー」って思う。


あの時の俺テーマ、「民主主義は必ずしも人民を幸せにしない」も、原発事故を経過してから、考え方が変質している。

「民主主義は、愚かしい制度であるが、それ故に人民を幸せにしているのかもしれない」

的な。


・人は努力しなければならない
・会社は成長しなければならない
・国家は独立していなければならない
教の支配から脱却するヒントが
・アホによる足の引っ張り合い
・脳みそお花畑チャンの言うことも無碍にしてはならない風潮
みたいな、クソみたいな民主主義社会の中に隠れてるんじゃないか、というか。

東西の近世を分けたもの

昔はそこそこ読んでいた本を、最近はめっぽう読まなくなった中で、
バアア結婚してくれで(俺の中で)おなじみの、塩野先生の「ルネッサンスの女たち」が、
新装版で出ていたので、遅まきながら読んでいる。


塩野先生の筆致で、日本の戦国時代物が読みたいわけであるが、それはそれ。



「鉄・病原菌・銃」的な視点を輸入した最近の自分の脳みそでうだうだ考えていると


きわめて安定的な統一国家として、近世を歩んだ日本・中国に対して
相攻伐すること休む暇無し、の様相で近世を歩んだヨーロッパが、
結果として、白人帝国たる20世紀を現出せしめたわけだが。


近世の戦争経験値が、結果として20世紀の国力差を産み出したと、即断しそうな私がいるわけであります。




中世の終わりに当たる時期、戦乱に明け暮れていたのが我が国であります。


ルネッサンス期(チェーザレの時代)のイタリアとやってることもメンタリティも
ほとんど同じなんじゃないかと思えてくるのであります。


チェーザレと信長の対比というわかりやすいテーマについて考えるたびに、
日本の戦国時代とルネッサンス期のイタリアの類似性が浮かび上がってくる


その辺の話は引き続き妄想していくわけだけれども、
掲題の件。




「鉄・病原菌・銃」では、ヨーロッパと中国の差はなんだったのだろう、
という問いかけがなされた。


キーワードとして、「地形の複雑性」という要素も挙げられた。


日本の近世という視点を持って、このテーマに思いを馳せると、
統一国家の成立しやすさ】
みたいな要素が浮かび上がってくる


領域の広さと、地形の複雑さの両面に亘って、
近世のヨーロッパは統一国家を現出させにくい要素を持っていたのではないかと。



中国って、地形の平坦さゆえにからなのか、群雄割拠みたいな時代が
古代にしかないイメージ。

これは、少数の兵でも守りやすい、地形的な要害が少なかったからなのではないかと。


「地形」という要素が、戦争の趨勢において大きな役割を果たしてきたというか。


そうすると、群雄割拠状態が維持しにくいというか、
頭ひとつ抜け出せるだけで、統一に向かって不可逆的に巨大化できるというか、
大きな潮流にすべてが飲み込まれていくというか。


国史には何よりも不勉強な私は、中世以降の中国の王朝交代は、
「異民族」という外的要因が無ければ語れないんじゃないのとか思ったりしているわけだが。


翻って、日本はというと、守るに適した要害がたくさんあったおかげか、
中世を通じて強力な集権的な統一国家を持たなかったわけで(※)、
そういう意味ではヨーロッパと近い歴史を歩んできたんじゃないかと。中世までは。


が、日本においては領域が隔てられすぎており(他領域との戦略的な接点が皆無に等しい)、
かつ領域の広大さがヨーロッパに比べて圧倒的に足りなかったがゆえに
江戸時代という、よしりん先生曰く「ミラクルピース」(だったっけw)な時代を250年も続けることができたわけです。



結論というか、オチ的な話が何かっていうと、
東洋には、西洋のような「複雑かつ広大な領域」がなかった
ということなのかなーと。


複雑な領域・日本
広大な領域・中国


と、どちらかの要素を持った2地域はあったけれども、
どちらの要素をも併せ持っていなかったという。



よーし、おじさん、これを  群雄割拠安定な地政学的特徴  と名づけるとしよう! (ドヤ顔)



国史における北方異民族、西洋史におけるイスラム圏 という視点その他、
欠けている知見が多すぎて、何も自信を持って語れない俺なのでありました。






※ 鎌倉幕府室町幕府が、中国の王朝みたいな集権性を持っていたとは考えていない。
  北条執権家や足利家が日本という領域の中で突出した権威を振るいえた一時期がありえたという意味では、
  ヨーロッパと中国の中間くらいなのかもしれない。

大戦略

中国人の強気な態度の裏には、やっぱり大戦略的なものを
うすうす感じ取っているってこともあるのではないかと。

以下、思ったことを箇条書き


アメリカは、もはや中国を本気で殴る(=核攻撃する)ことができなくなった


日米安保は対中国という関係においては、あんまし役に立ってない
 という印象を日本人に与え始めるきっかけになるかもしれない


・いざ尖閣有事となった場合に、アメリカが役に立たない、となった場合、
 日本が非武装である謂れはなくなる


日米安保がなくなるという前提で、我々は自国の安全保障を考えなければならなくなる日が
 近くに迫っているのかもしれない


日米安保がなくなり、対中関係が今と同じように推移するならば、
 日本は核武装をせざるを得なくなる


・外交では、以下にアメリカを敵に回さずに核武装できるか、がキーポイントになる。
 また、太平洋諸国とは緊密に連携していくべきで、この際、捕鯨やめますとかもカードにすべき。

 背(=中国)、腹(=アメリカ)、へその緒(=シーレーン)のうち、2つ以上を敵に回してはならない。


・軍備では、列島線の墨守がキーポイントとなる。
 有効な核武装を実現するためにも、我が国の戦略原潜が潜伏可能な海域は、複数以上保持すべきである。


・米ソ冷戦の主戦場は北極海であった。極東は米国にとって、包囲網左翼であった。
 しかし、仮に米中冷戦と考えるならば、主戦場は紛れも無く極東である。


・万が一、米国と敵対するようなことになるならば、
 核戦力・通常戦力を問わず非常な軍備拡張が急務となる。
 そのためには、赤化してでも、強力な集権体制を構築する必要がある。



いろいろと妄想してたら、
オラ、ワクワクしてきたぞ〜

インフレとデフレ

ネトゲやってればわかるんだけど、
ネトゲってインフレなんですよね


なぜかって言うと、当たり前なんだけど、デフレって言うのは
溜め込んだ資産の価値が増大していく傾向なワケですから
消費せず、何もしないのが得策なワケです。


ネトゲは、遊んでくれてナンボなワケですから、
プレイしないでも資産価値が増大してしまうような運営はしないわけですよ。


で、インフレ率が大きければ大きいほど、新規ユーザーに優しいバランスです。


今、1時間で稼げる資産が、1年前では3時間かけないと稼げなかった
って言うバランス調整にしたとすれば、
今はじめたプレイヤーは、1年前にはじめたプレイヤーの3倍の速度で
ゲームを進行させれるわけですね。


これは、経験値でもお金でも同じ話かと。



デフレ環境下の日本で考えてみれば、
これがどういう状況かというと、


ゲームを始めたのが遅ければ遅いほど、
同じレベルに達するまでに時間がかかるってこと。


晩婚化とか当たり前なんですよね。
結婚するのに適切と思えるレベルに達するのに、
昔より時間がかかるわけですから。


少子化とか当たり前ですよね。
子供を産むのに適切と思えるレベルに達する頃には、
肉体的にはもう子供を産めなくなってるわけですから。



何がいいたいかって言うと、


デフレ放置って言うことは、
新規プレイヤーが、既存のプレイヤーに絶対に追いつけないような運営をしてるってことです。


団塊の罠なんです。


今の20〜30代は、そのことに早く気づいたほうが良いかと。

17・8世紀の東アジア

ヨーロッパの国が戦争ばっかりやってた一方
海禁策をとって孤立的な平和をむさぼっていた東アジア

この差が、20世紀の列強と被支配国を
結果として産み出したように思えるわけですけれども

中国国内や、東シナ海日本海方面で
日本や中国がガシガシ戦争してればよかったのかというと

それは結果論のはなしであって、

地政学的には、海禁鎖国が、当時の東アジアにおける
安定最適解だったんじゃないかと思ったりしている


明清交代のときに国際情勢が動き得るきっかけがあったわけだけれども
結果としては中国の王朝が交代しただけであるかのような動きに見えるわけで。


最近は、そんなことをもにょもにょ考えているのでした。

脱原発と核武装

原発を維持することは、潜在的核武装能力を維持しておくという観点からも有益である

的な話は良く聞くわけですけれども。



大石センセが面白いことをおっしゃってて。



脱原発

からの〜

核武装


原発をなくしてしまえば、IAEAに加盟している意味もないわけで、

原発もう持ってないので、加盟しておく必要ないよね
 → IAEA脱退
  → じゃあ残った核廃棄物から核兵器作るね☆

っていうコンボ。


面白い戦略だと、おじさん思うんだよねー




現実的には、脱原発したからといってIAEA脱退、みたいな度胸を持てる気はしないし、
脱原発しても、IAEAに残ることのメリットというか、脱退することのデメリットも
無視できない大きさなワケなんで、

リクツ的には筋が通りますけれども、
勝ち筋の見える話ではないかなーとは思います。