オリコン訴訟

のんべんだらりとようつべを見ていたら、オリコン訴訟の被告さんの動画にぶち当たったので見てました。


深く突っ込むつもりもあまりないので、動画だけかいつまんで見てた感想をば。



訴因とか具体的な話はまだ見ていないのですが、


CDの売り上げなんてものに正確性が求められるわけじゃないんだから、
低コストでそれっぽいランキングを作って、楽しんでもらえればそれで良いじゃん


というオリコンサイドの本来のポリシーに対して、


テレビとかその他メディアが、そのランキングが便利なものだから、
オリコン調べ」と責任をオリコンに担保させる形で、そのまま引用して使い始めたことが、
そもそもの「コンセプトずれ」の原因なのではないかしら、と。



音楽業界が上げ潮のときはそんなざっくりランキングでも良かった一方で、
厳しい戦いを強いられている現今、そのあたりの情報の正確性に対する精度は、
以前にもまして重要になってきているのでしょうし。


レコード会社が上場している現在、
一般投資家が参照する情報ソースとしての重要度も高くなっているのかな????


で、いまや、「オリコン調べ」が、世間的にはある種パブリックな性格を帯び始めているのに、
その調査手法が「だいたいそれっぽいランキングが作れれば良いじゃん」時代のままなのが問題なのであって、
オリコンは、もっと早い段階で調査手法を是正する必要があったんじゃないかしらと思います。


この辺は、ゲームの「メディアクリエイト調べ」とか、色々ありますよね。


ランキング・実売数などを、「読み物」「コンテンツ」「楽しむべきもの」として編集しているはずなのに、
世間的には「情報ソース」「統計資料」みたいな取り扱いにされてしまっている。



そのことを、おそらくオリコン自身が判っているので、
「統計的に正確じゃないよね?」 と突っ込まれると非常に苦しくなったわけです。


オリコン」自体、オーナー企業のベンチャーみたいな始まり方をしていることからも、
「ジャーナリスト」としての自覚に欠ける(というかなかった)んじゃないかと。


「いかに、人々(特に音楽が好きな若い子達)を楽しませるか?」に、
仕事意識が向かっていたとするならば、すでに世の中がオリコンに対して、
「正確なデータの裏づけの上に、楽しめるランキングをつくる」ことを要求していた(している)
というところに対する洞察にかけていたんじゃないかなぁ、と。


だから、ジャーナリズム畑のヒトに突っ込まれると
「痛いとこ突かれた」であり、ワンマン経営的な風土のなかで、いかにもありえそうな、
「個人相手の恫喝的訴訟」という反応になってしまったんじゃないかと。



まぁ、2ちゃんとか見てると、既に


オリコン調べ(笑)


ってかんじの扱いをされていて、どうせ正確なデータなんて取ってないんだろ?
というところが見透かされていたりするわけですが。